組み立て方法

注意事項

※はじめにお読みください。

(1) 薪は、山から切り出した自然木を良く乾燥させてご使用ください。乾燥が不十分ですと、煙、灰、ススなどが多く発生する原因になります。

(2) かぐつち2号は、地震等による転倒を防ぐために、必ずアンカーボルトまたは、太めのネジ釘などで脚と床とを固定してください。穴の直径は15mmです。

(3) 壁からは40cm以上あけて設置してください。また、壁には不燃材を用いてください。

(4) 小さなお子様がおられる場合や、犬・猫などのペットを飼われている場合は、ストーブに触れない様に囲いを設けて下さい。

(5) 洗濯物など、乾燥の為とは言え、スト-ブの上には何も吊るさないでください。ヒートライザー(後部)の天板は、最大400度ぐらいになります。

以上の5項目は、ぜひ、お守りください。ご家族の安全のためにも、よろしくお願いいたします。

煙突工事について

一般的には、煙突は高い程良いとされておりますが、【かぐつち二号】の場合は『火の粉が飛んだり、煙道火災を防ぐため』、排煙の温度が出来るだけ低くなるように設計しております。焚口や本体で、ほとんどの熱を放熱します。

かぐつち二号用の煙突の高さは、4mぐらい(煙突からの排煙温度が120度位になる程度)が適切な高さです。
それ以上高くしますと、トップの温度が下がり過ぎて木酢液が生成され、エントツ詰まりの原因になりますのでご注意ください。

かぐつち2号の組み立て方
かぐつち3号の組み立て方

かぐつち2号の組み立て方

1.送付部品

写真の部品が入っていますのでご確認をお願いいたします。

送付部品

(奥左から)
 ヒートライザー内部煙突(交換可能部品)、ヒートライザー本体、ヒートライザー蓋、焚口、ヒートライザーの脚用ボルト・ナット×2組、焚口の脚用ナット×2組、耐火レンガ取り付け用ボルト×12本、オーブンの天板取り付け枠、バーントンネル内部煙突(交換可能部品)、オーブンの天板

(手前左から)
 脚(焚口用の短い方)×2本、脚(バーントンネル用の長い方)×2本、耐火レンガ取り付け枠×2、薪用自在棒×1本

2.組み立てに必要な工具

スパナ17mmとスパナ10mm

組み立てに必要な工具は、スパナ17mmとスパナ10mmのみ!
スパナの代わりにモンキーレンチでも構いません。
あとは、組み立てには必要ありませんが、スロットル(空気調節弁)の調整や脚を固定するアンカーボルト用にプラスドライバーあればOKです。
初めての方でも、30~40分程度で組み立てができます。

耐熱レンガは付属しません ので、事前にホームセンター等でご購入ください。1個200~300円程度で販売されています。サイズは、標準的な約23cm×11.4cm×6.5cmのレンガを左右各5個使用します。
オーブン部にもオーブンの代わりに耐熱レンガを4個付ける事ができます。

煙突工事は事前に済ませておいてください。外側は、縦に4m程度あればよく燃えます。

3.脚の取り付け方

脚の取り付け方(後部のヒートライザー用)
脚の取り付け方(前部の焚口用)
脚の取り付け方(前部の焚口用)

横に寝かせて脚を取り付けます。
長い方が前部の焚口用短い方が後部のヒートライザー用 です。
焚口は、中から付属のボルトを差し込みます。

脚の取り付け方

40cm以上の台の上に乗せると取り付け易いです。

4.設置

アンカーボルトで固定

設置場所は、壁から40cm以上あけてください。
設置場所への移動は、竹馬で歩くように、片足を軸にして歩かせる形にすると簡単に移動ができます。

地震等による転倒を防ぐために、必ずアンカーボルトまたは、太めのネジ釘などで固定してください。
固定用穴の直径は15mm(4本)です。
何を使えば良いか判断できない場合は、お気軽にお問い合わせください。

5.焚口とヒートライザーの接続

焚口とヒートライザーの接続

後部のヒートライザーを少し後ろに傾け、前部の焚口を持ち上げて押し込みます。
一人で行う場合は、ヒートライザーを壁に立て掛けて行ってください。

6.ヒートライザー内部煙突の取り付け

ヒートライザー内部煙突の取り付け

ヒートライザー内部煙突の切り込みのある方を下・前向き にして、上から差し込みます。

燃焼部の要となるヒートライザーの内部煙突は、800度前後の高温に曝され劣化しますので、「かぐつち」では女性でも簡単に交換できる仕組みにしています。
(交換部品は別売です)

ヒートライザーに蓋を被せます。正方形ですので、どの向きでも構いません。

7.バーントンネル内部煙突の取り付け

バーントンネル内部煙突の取り付け

焚口を開け、バーントンネル内部煙突を奥に差し込みます。
(どの向きでも構いません)

このバーントンネルの内部煙突も簡単に交換できます。
(交換部品は別売です)

8.耐熱レンガの取り付け方

耐火レンガ

耐熱レンガ用の枠を下部から先に取り付けます。ボルトを締め過ぎないように、ワッシャーは使用しません。その後レンガを入れますので、ボルトはゆるめに締めておきます。

耐熱レンガを入れた後、上部のボルトを締め、ゆるく閉めておいた下部のボルトも締めます。強く締め過ぎないよう にしてください。

必ず耐火レンガを付ける事を義務とします。耐熱レンガを取り付ける事により蓄熱暖房効果が得られ、ストーブを切っても部屋の暖かさが持続します。また、レンガに蓄熱させる事により、エントツからの排煙温度を低く抑え、エントツ火災の危険性を大きく防ぐ事ができます。

耐熱レンガの取り付け方1
耐熱レンガの取り付け方2
耐熱レンガの取り付け方3
耐熱レンガの取り付け方4

9.オーブンの取り付け

オーブンの取り付け

焚口の上にオーブン部の天板を乗せます。その上に天板固定枠を乗せ、ボルトで締めます。ワッシャーは使用しません。このボルトは、手で締まる程度で構いません。

オーブンとして使用する代わりに耐熱レンガ4個を据え付けることもできます。この場合は、天板を乗せる代わりに耐熱レンガを乗せます。

10.煙突の差し込み

煙突の差し込み

最後にヒートライザー後部に煙突を差し込みます。

11.空気調整弁の調整

空気調整弁の位置や緩みの調整

空気調整弁の位置や緩みは、蝶番の心棒をプラスドライバーで回して調節してください。
位置を固定し、ネジを強めに締めてください。


燃やし方・消し方

燃やし方(焚き付け)

細い木切れなどを奥のバーントンネル内に入れる
バーナーで燃やす
バーナーで燃やす

細い木切れなどを奥のバーントンネル内に入れ、バーナーで燃やします。マッチなどでは燃えにくいです。バーントンネル内で勢いよく燃やす事により、後部のヒートライザーに炎がまわり、乱気流を発生させます。
その後、薪を入れバーナーで燃やします。

焚口下のスロットル(空気調整弁)を開け
付属の自在棒で薪を移動

焚口下のスロットル(空気調整弁)を開けます(上げます)。薪の移動もこのスロットルから行います。
炎が奥に吸い込まれていきます。

「かぐつち」は強力な燃焼力ですので、幅10cm~15cmの少し太い薪でも燃やすことができます。

燃やしはじめは、多少の煙がでますが、10分から30分すると、ほとんど煙は見えなくなります。

焚口内の薪の移動は、スロットル(空気調整弁)から付属の自在棒を差し込んで行えます。

初回燃焼時には、本体から塗装が蒸発した煙や匂いの出る場合がありますが、数時間も燃焼すると煙や匂いは無くなります。

消し方

消し方

消す場合は、スロットル(空気調整弁)を閉じます(下げます)。
エアーカーテンという部分から空気が入ります。
火は徐々に小さくなりますが、完全には消えず、蓄熱暖房効果により、暖かさが持続します。

かぐつち3号の組み立て方

1.送付部品

写真の部品が入っていますのでご確認をお願いいたします。

かぐつち3号 送付部品

(左から)
焼き芋器、焚口、ヒートライザーの内部煙突、本体、天板、(手前)灰かき棒(空気調節弁操作棒)

かぐつち3号の台に使用するコンクリートブロック、側面に乗せる耐熱レンガは付属しません。
事前にホームセンター等でご購入ください。
コンクリートブロックは、標準的な約39cm×12cm×19cmの物を3個以上使用し高さを調整してください。おすすめは3個×2段です。

かぐつち3号 耐熱レンガ

耐熱レンガ無しでの使用も可能ですが、耐熱レンガを取り付ける事により蓄熱暖房効果が得られ、ストーブを切っても部屋の暖かさが持続します。また、レンガに蓄熱させる事により、エントツからの排煙温度を低く抑え、エントツ火災の危険性を大きく防ぐ事ができます。
耐熱レンガは、焚口の側面に積み上げるだけです。
地震時などレンガが落下する場合がありますので、ストーブの周りに物を置かないようにしてください。

耐熱レンガは付属しませんので、事前にホームセンター等でご購入ください。1個200~300円程度で販売されています。サイズは、標準的な約23cm×11.4cm×6.5cmのレンガを左右各4個使用します。

2.組み立て

本体は壁から40cm以上あけて設置してください。また、壁には不燃材を用いてください。

かぐつち3号 組み立て
焚口の底の4本のボルトを本体の穴に差し込みます

組み立てに工具は、必要ありません。
ヒートライザー部分を焚き口の上に乗せるだけです。

ブロックの上に焚口を置きます。
焚口の底の4本のボルトを本体の穴に差し込みます。

ヒートライザーの内部煙突

ヒートライザーの内部煙突は、留め金のある方を上にして、本体中央部に差し込みます。ヒートライザーは正方形ですので、留め金はどの向きでも構いません。
焚口に直結するヒートライザーの内部煙突は、およそ800度の高温に曝されます。他社のロケットストーブでは、この内部煙突の交換ができない商品がほとんどです。『かぐつち』はヒートライザーの経年劣化を見込み、ヒートライザーの内部煙突を女性でも簡単に交換できる仕組みにしています。

ヒートライザーにふたを被せます。正方形ですので、どの向きでも構いません。

煙突を差し込みます。

煙突
焼き芋器
焼き芋器

焚口の上に、焼き芋器を乗せます。
焼き芋は健康にも良く、とても美味しいです。
おやつとしても最適です。
蓋を開けて芋を入れるだけ。

蓋は完全な密閉状態にはしていません。蓋の下の隙間から良い香りが立ち込めて来ます。それが焼き上がりのサインです。
焼き芋器は200度ぐらいになっていますので、トング等で持ち上げてください。

3.燃やし方、暖かさの調整の仕方

薪の燃やし方

細い木切れなどの薪を焚口中央部に置きます。薪は交差させて置くと燃えやすいです。
下の方の薪をバーナーで燃やします。
焚口の下部右にある空気調節弁に付属の灰かき棒(空気調節弁操作棒)を引っ掛け、手前に引きます。手前に引くと空気がたくさん入り、よく燃えます。
部屋が暖まってくれば、空気調節弁を奥の方へ押します。暖かさによって調節してください。

薪をバーナーで燃やします
空気調節弁
太めの薪を入れてもよく燃えます


おまけ★薪割りの仕方

薪割りの仕方

割った薪が飛び散らない様に、古タイヤを用意します。
タイヤは二段に重ねると良いでしょう。
タイヤの中に薪を隙間なく入れ、自分が回りながら割って行きましょう。

かぐつち2号の組み立て方
かぐつち3号の組み立て方